期間工で働くと、体を使う毎日です。疲れが溜まって「今日は休んじゃおうかな〜」なんて思う日もあるかもしれませんね。
しかし、期間工で働く人にとって、欠勤や遅刻はたくさんのデメリットがあります。
このページでは、期間工での無断欠勤や遅刻のリスク、早退や退職について解説をしていきます。
目次
無断欠勤やずる休みは絶対NG!
期間工で働くにあたって、無断欠勤・ずる休みは絶対NGです。「社会人として〜」「働く者としてそこはきっちりと〜」などの倫理的な面でももちろんですが、あなたの給料にも大きく関わってきます。
軽い気持ちが大きなデメリットを生むことになります。詳しくみていきましょう。
一度の欠勤でこんなに損する!?
期間工にとって、欠勤は大きなマイナス要素です。
- 信頼を失う
- 皆勤手当や満了金をもらえなくなる可能性がある
- 契約更新を断られる可能性が出てくる
1、信頼を失う
無断欠勤やずる休みを繰り返していると、信頼を失います。失った信頼を取り戻すのは非常に大変です。雇い主である会社からはもちろん、一緒に働く仲間からも「あいつは無断欠勤をするやつだ」というレッテルが貼られます。
もちろん、体調が悪いなどの正当な理由があって休む分には問題ありません。休む理由がきちんとある際には、必ず連絡を入れましょう。
2、皆勤手当や満了金をもらえなくなる可能性がある
仕事を1日でも休んでしまうと、皆勤手当や満了金をもらえなくなる可能性があります。
皆勤手当は、その名の通り皆勤の方のみもらえる手当てです。皆勤とは、無欠勤であることです。休んでしまった時点で皆勤ではなくなるため、皆勤手当はもらえなくなります。
満了金は、メーカーによって定義や種類が異なりますが、大きく2種類あります。
・満了慰労金
満了慰労金は、期間満了時に、出勤した日数分の慰労金がもらえます。
例えば「1日¥1,000 × 出勤30日」だとします。1日欠勤すると、1日分の慰労金がもらえなくなるので、マイナス¥1,000で、月の満了慰労金が¥29,000となります。
・満了報奨金
満了報奨金は、期間満了時に、労働者の出勤状況で与えられる報奨金です。
例えば、「1日¥1,000 × 出勤30日」だとします。その月に欠勤なく働くことで、¥30,000の満了報奨金がもらえます。しかし、1日でも欠勤すると、その月の満了報奨金は¥0です。皆勤手当と体質は似ていますね。
皆勤手当や満了報奨金は、たった1日休むだけでもらえなくなります。それだけで、月給が何万も減ることになります。欠勤することは、給料面でも大きなリスクがあることが分かりますね。
3、契約更新を断られる可能性が出てくる
期間工は、更新期間があります。メーカーにもよりますが、3〜6ヶ月ごとに契約を更新していきます。無断欠勤やずる休みを繰り返していると、契約更新をストップされる場合があります。簡単に言えばクビです。
会社側からすると、無断欠勤やずる休みを繰り返すような人よりも、新しい人を雇う方が良いですよね。普通に真面目に働いていると、契約更新をストップされることはありませんので安心してください。
どうしても休むことはできないのか
「じゃあ期間工で働くなら休むことはできないの?」
そう思うかもしれません。有給休暇を使えば堂々と休むことができます。
期間工で半年働くと、10日間の有給休暇をもらうことができます。有給休暇を与える義務は法律で定められているため、必ずもらうことができます。きちんと有給をとって休むことで、皆勤手当にも満了金にも影響することはありません。
逆に言えば、有給が発生するまでの最初の半年は、休むことができない状況です。やむをえず休むことになると、皆勤手当や満了金、その日の給料分がもらえないため、月収が大きくダウンすることになります。おちおち風邪もひいてられない状況なので、体調管理には気をつけてください。
ちなみに、インフルエンザなどで出勤禁止を会社が言い渡せば、欠勤扱いにはなりません。
寝坊して遅刻した場合
寝坊して遅刻しても、皆勤手当や満了金がもらえなくなる可能性があります。
ただ会社によっては、1回は大目にみてくれたり、1時間以内だと時給分削るだけの措置をしてくれるところもあります。しかしこれは会社の善意であり、甘えてはいけませんし、いつも許してくれる保証はありません。遅刻は絶対にしないという強い気持ちを持つことが大切です。
入社祝い金が取り消しになるところもある
これは非常に痛手です。初っ端から遅刻を繰り返していると、入社祝い金が取り消しになることもあります。というのも、入社祝い金がもらえる条件として、「初回給料日までに皆勤だった場合のみ」と定義しているところもあるからです。
もらえるはずの入社祝い金20万〜40万円がもらえないとなると、相当の痛手になります。遅刻には十分注意しましょう。
寝坊しないための対策
遅刻の一番の原因は寝坊です。どうしても気をつけていてもどうしても寝坊してしまう人は、以下の点をぜひ試してみてください。
睡眠時間を十分に確保する
寝坊しないための対策として、とにかく睡眠時間を確保しましょう。ついつい前日に夜更かししてしまうと、次の日起きるのがつらくなります。期間工の寝坊のペナルティをつねに心において、仕事の前日は早めに床につきましょう。
睡眠時間は、人によって差があります。5時間で十分の人もいれば8時間必要な人もいます。長時間の睡眠が必要な人は、起きる時間から逆算して早めに眠るようにしましょう。
目覚ましを遠いところに置く
目覚まし時計を、布団から遠いところに置いてみましょう。
朝目覚ましがなり、無意識に止めて二度寝。気付いた時にはもう遅刻、、なんてこともありますよね。いっそ目覚まし時計を布団から手の届かないところに置いてしまいましょう。
布団から出て止めなければならない位置、立ち上がらなければ止めることができない高い位置などに目覚ましを置くと効果的です。
二度寝の葛藤している時に別の行動をする
二度寝するクセがある人は、必ず目覚ましを止めた時に葛藤しています。朝目覚ましを止めて「起きないといけないな、でもすっっごく眠いな〜」そして「あと5分だけ!」と言って起きるのは1時間後で遅刻確定です。
大事なのは、「起きないといけないな、でも眠いな」の葛藤している時です。そこで二度寝以外の行動を起こしましょう。タバコを吸う人は、タバコに火をつけると良いでしょう。布団のちかくにジャムパンを置いておいて、無理やりかぶりついても良いかもしれません。とにかく二度寝以外の行動を起こすと、少しずつ目が覚めてきます。
起きた時の「眠い!つらい!二度寝したい!」は、実は数分しかありません。その時間に別の行動を起こせば、二度寝地獄から脱出できるでしょう。
早退はできるのか
皆勤手当や満了報奨金は、「無遅刻・無欠勤・無早退」であることが多いです。上記のようなペナルティを考えると、早退しないに越したことはないでしょう。
しかし、どうしても体調が悪くなるときはあります。身体が一番大切ですので、どうしてもつらいときは、上司に報告して早退させてもらいましょう。
退職したくなったら
期間工で働いていて、どうしてもやむを得ない状況で退社しなければならなくなるかもしれません。また、仕事や環境がつらくて、退社したいと考えるかもしれません。
期間工の退社について確認していきます。
辞める意思を固めてから上司へ相談
「どうしても辞めたい!」と心に決めたら、上司へ相談しましょう。
淡々と退職の話が進むかもしれませんし、状況によっては止められるかもしれません。本当に辞めると心に決めておけば、毅然とした態度で退職の意思を伝えることができます。
期間工を辞めたくなった場合、本当に辞めるのかどうか、自分の中でしっかりと芯を持つことが大切です。
つらくて辞めたい人へ、本当に辞めて良いの?
「期間工がつらくて辞めたい」「寮生活がイヤになった」という人もいるかもしれません。
本当に辞めてしまって良いのか考えてみてください。まだ期間工で働き始めて、最初の方であれば、誰しもがつらい段階です。最初の1ヶ月は、慣れないことだらけで戸惑うことが多いでしょう。
しかし、人間の体はどんどん環境に順応していきます。いまはつらくても、どんどん慣れていくかもしれません。途中で辞めることで、満了金がもらえないというデメリットもあります。
「本当につらくて、これ以上は耐えられない」という場合は、きちんと上司に相談して退職の手続きを進めましょう。体を壊してしまっては元も子もありません。
バックレるのはダメ!しっかり手続きを踏もう
「満了金ももらえないしこのまま逃げちゃおう」とバックレる人もたまにいます。
これは社会人として無責任であり、あまり良くないことですね。別のところに再就職する際に、雇用保険についてや源泉徴収が必要になることがあります。期間工の会社と遺恨を残して辞めるのは得策ではありませんね。
また期間工として働きたいと思っても、ブラックリストに載ってしまうかもしれません。辞めるときは、きちんと手続きを踏んで辞めるようにしましょう。
まとめ
・無断欠勤やずる休みは絶対NG
・欠勤遅刻早退は、皆勤手当や満了金に影響する
・退職するときは、きちんと手続きを踏む
期間工で働くには、無遅刻・無欠勤・無早退が一番です。真面目に働いていると、手当や満了金が満額でもらえます。休む休まない、続ける辞めるは、しっかりと自分の中でメリットデメリットを考えて判断するようにしましょう。