期間工で働く際に、一番重要視する点は収入面ですよね?
事業を起こすため、海外留学をするため、借金を返すため・・・理由は様々ですが、せっかく期間工で働くなら、稼げるところで働きたいものです。
稼げる人気の期間工メーカーのうちの一つに「デンソー」があります。
このページでは、デンソーの期間工の月収や年収、満了金などの収入面について詳しく解説していきます。
目次
そもそも「デンソー」ってなに?!
出典:デンソー
期間工を募集しているメーカーを調べていると、トヨタ・日産・ホンダなど、だいたい名の知れた自動車メーカーが出てきます。
その中で「デンソー」という会社を初めて知った人も多いと思います。そもそもデンソーとはどのような会社なのでしょうか。
デンソーは自動車部品メーカー
出典:デンソー
株式会社デンソーは、愛知県に本社を構える自動車部品メーカーです。
もとは、トヨタ自動車工業の開発部門である「電装部」から始まりました。のちに「日本電装株式会社」としてトヨタから分離独立し、1996年に「株式会社デンソー」に社名を変えました。デンソーは、現在もトヨタグループに属しています。
デンソーは、15万点以上の商品を取り扱い、130以上の世界初を生み出し、世界トップシェアの商品を数多く持っています。
出典:ウィキペディア
デンソーの給料(日給・時給・月収)
では、デンソー期間工の給料について確認していきましょう。
デンソーの日給
デンソーの期間工では、日給制度を採用しています。日給制度は、1日働いた分の給料が決まっています。
〜デンソーの日給〜
日給 9,900〜11,200円
1年目…日給9,900円~10,700円
(当社での経験回数による)
2年目…日給10,900円
3年目…日給11,200円
デンソーの日給は、9,900〜11,200円です。働き始めていきなり日給約1万円で働くことができ、年数を重ねるごとに日給が上がっていきます。この金額は、他のメーカーと比べても、かなり高い給料です。
さらに、3年満了したのちに、1年以内に再入社することで、日給11,200円からスタートすることができます。
日給9,900〜11,200円は2組2交代勤務のシフトの場合です。
2組2交代勤務は、2班で2つのシフトパターンを回していきます。実働時間が7時間50分で、土日休み(5日勤務・2日休み)です。日給が9,900円スタートです。
通常は2組2交代勤務ですが、まれに3組2交代勤務になることもあります。
3組2交代勤務は、3班で2つのシフトパターンを回していきます。実働時間が9時間30分で、週休3日制(4日勤務3日休み)です。日給は1,190円です。
デンソーの時給例
デンソーの給料を時給換算してみます。
〜デンソーの時給例〜
時給 1,264〜1,430円
(実働時間7時間50分の場合)
デンソーの給料を時給換算すると、時給1,264〜1,430円となりました。日給が高いため、必然的に高時給になります。もちろん、長く働いて日給が上がると、時給の金額も高くなります。
デンソーの月収例
デンソーは日給や時給はかなり高めです。月収はどのくらいになるのでしょうか。
〜デンソーの月収例〜
月収 292,306~325,030円
- 20日勤務
- 時間外勤務手当20h
- 交替勤務手当(2交替勤務)
- 深夜勤務手当(後番48.33h)
デンソーの月収例は、30万円前後となりました。
上記には休日出勤なしの例です。工場には、忙しい繁忙期や、反対に比較的ヒマな閑散期があります。繁忙期では残業や休日出勤も増えるため、月収が大きく上がることも期待できます。
〜デンソーは残業時間が多い?!〜
絶対とは言えませんが、自動車部品のメーカーは、残業時間が多い傾向にあります。
上記では公式サイトの月収例に沿って、残業時間を月20時間で計算しています。部署にもよりますが、実際に働いている人の中には「残業時間が少ない月で40時間、多い月で60時間」という意見もあります。
「手取りで35万円あった」という体験談もあるため、給料や残業は想像よりも多い場合があるかもしれません。
デンソー期間工の給料日はいつ?
デンソーの給料日は、月末締めの翌月20日支払いとなります。毎月20日が給料日と考えておいて良いでしょう。
デンソーの手取り額・貯金額
デンソーの期間工で働いた場合、給料の手取り額や貯金額はどのようになるのでしょうか。
デンソーの手取り
手取りは、月収から税金や保険などの控除を引いて残った金額です。
月収ー控除額=手取り
デンソーで控除される項目は、主に以下の通りです。
- 雇用保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 所得税
- 社宅寮光熱費
- 食事代
雇用保険・健康保険・厚生年金保険・所得税は、合わせて月4万円程度です。人によって金額は上下するため、自分がいくら払っているのか把握しておくと良いでしょう。
デンソーでは、寮の水道光熱費がかかります。他のメーカーでは、寮費・水道光熱費無料のところが多いですが、デンソーでは毎月7,000円の水道光熱費が必要です。
会社の食堂を利用した場合は、給料から天引きされます。食堂利用の頻度は個人で変わりますが、多めに見積もっても3万円程度と考えて良いでしょう。
〜デンソーの手取り額〜
月収292,306~325,030円 ー 控除 約77,000円
= 手取り額 約215,306〜248,030円
(控除内訳)
・税金、保険等 約4万円
・社宅寮光熱費 7千円
・食事代 約3万円
計7万7千円
デンソー期間工の手取り額は約21万〜25万円です。もちろん、残業や休日出勤が重なって、月収自体が上がった場合は、手取り額も同様にアップします。
毎月の貯金額
デンソーで期間工として働くと、毎月どのくらい貯金することができるのでしょうか。
上記では、毎月約21万〜25万円程度手取り額があることがわかりました。この金額には、食堂を利用した際の食費がすでに含まれています。
あとは、ケータイ代・ネット代・雑費を合わせて3万円以内に抑えることができたら、毎月18万〜22万円は貯金できる計算になります。
かなり切り詰めた計算ですが、月に20万円貯金することができたら、年間240万円も貯金できることになります。
デンソーの慰労金・満了報奨金・満了在籍手当
デンソーの満了金について確認していきます。
高額な満了金【慰労金・満了報奨金】
デンソーの満了金は、慰労金と満了報奨金の2種類あります。デンソーの満了金はかなり高額で、業界でもトップレベルの金額の高さです。
デンソーの契約期間は6ヶ月です。慰労金、満了報奨金共に、6ヶ月ごとの契約満了時に出勤日数に応じて支給されます。
初回満了まで(6ヶ月) | 次回満了以降 | |
慰労金 | ¥1,500/日 | ¥2,000/日 |
満了報奨金 | ¥1,000/日 | ¥2,500/日 |
合計 | ¥2,500/日 | ¥4,500/日 |
初回満了までは、慰労金¥1,500/日、満了報奨金¥1,000/日となるため、1日あたり¥2,500/日の金額がついている計算になります。
2回目以降は、慰労金¥2,000/日、満了報奨金¥2,500/日となるため、1日あたり¥4,500/日の金額がついている計算になります。
かなり高額な満了金であることが分かりますね。実際に支給される金額を計算します。1ヶ月の稼働日を20日として、慰労金・満了報奨金合わせてもらえる額は以下の通りです。
6ヶ月満了 | ¥300,000 |
12ヶ月満了 | ¥540,000 |
18ヶ月満了 | ¥540,000 |
24ヶ月満了 | ¥540,000 |
30ヶ月満了 | ¥540,000 |
36ヶ月満了 | ¥540,000 |
総額 | ¥3,000,000 |
3年間で、なんと総額300万円の支給となります。1年目だけみても84万円もあります。
満了金に加えて満了在籍手当がある?!
デンソーは驚くべきことに、慰労金・満了報奨金に加えて満了在籍手当が存在します。高額な満了金に加えて、さらに手当があるため驚きです。
満了在籍手当 | ¥50,000/6ヶ月満了毎 |
満了在籍手当は、6ヶ月満了毎に5万円の支給となります。年間10万円プラスされると考えると、非常にお得で嬉しいですよね。
慰労金・満了報奨金と合わせると、3年間で総額330万円の支給となります。年収レベルの金額を、慰労金・満了報奨金・満了在籍手当で支給されることになります。
デンソー期間工の年収例
では、デンソーの期間工の年収についてみていきましょう。
〜デンソーの年収例〜
【月収】
300,000円 × 12ヶ月 = 3,600,000円
【慰労金+満了報奨金】
6ヶ月満了 = 300,000円
12ヶ月満了 = 540,000円
【満了在籍手当】
50,000 × 2 = 100,000円
3,600,000円 + 300,000円 + 540,000円 + 100,000
= 年収4,540,000円
デンソーの年収例は、4,540,000円となりました。450万円オーバーの高収入です。
さらに、2年目以降は日給のアップや満了金のアップ(2回とも54万円)が望めます。残業・休日出勤がもっと増えると、年収500万円オーバーも夢ではありません。
デンソーは、基本給が高い上に高額の満了金を支給しているため、必然的に高収入となります。
短期の半年ではどのくらい稼げる?
デンソーは契約期間が6ヶ月です。短期で考えている方は、半年での収入が気になるところです。
〜デンソーの半年の収入例〜
【月収】
300,000円 × 6ヶ月 = 1,800,000円
【慰労金+満了報奨金】
6ヶ月満了 = 300,000円
【満了在籍手当】
50,000
1,800,000円 + 300,000円 + 50,000
= 2,150,000万円
デンソーの短期半年での収入例は、2,150,000万円となりました。
赴任手当などのこまかな支給もありますが、半年でおおよそ200万円ちょっとの収入だと考えておくと良いでしょう。
頑張り次第で半年で100万〜150万円の貯金をすることは十分に可能です。
デンソー期間工の様々な手当
デンソーの期間工の様々な手当についてみていきましょう。
時間外手当(残業手当)
時間外手当とは、残業手当のことです。残業時間に賃金が割増されて支払われます。時間外手当の割増の割合は30%増です。時給1,047円で計算すると、以下の通りです。
〜時間外時給(残業時給)〜
1,264円 × 1.3 = 約1,643円
上記の月収例のように月20時間の残業があった場合、時給1,643×20時間=32,860円となります。残業代だけで月収32,860円のアップとなります。
休出手当
休出手当は、休日出勤した場合に賃金が割増される手当のことです。
休出手当の割合は45%増です。作業は同じでも、休日に働くだけで賃金が1.45倍になるため、非常にお得ですね。時給換算すると以下の通りです。
〜休日出勤時給〜
1,264円 × 1.45= 約1,833円
通常の日給
1,264円 × 7.83h= 約9,900円
休日出勤の日給
1,833円 × 7.83h= 約14,355円
1日に同じ時間働くとしても、休日出勤の場合は4,455円も多く賃金が支払われます。休日出勤は、体力的にはしんどいですが、収入に直結するため頑張って働きましょう。
深夜手当(夜勤手当)
深夜手当は、深夜の時間帯の労働において、賃金が割増される手当です。夜勤手当と呼ぶこともあります。22時〜5時までの間に適用されます。
深夜手当の割合は、賃金が30%割増です。時給にすると以下の通りになります。
〜深夜時給〜
1,264円 × 1.3= 約1,643円
上記の月収例のように月48.33時間の深夜労働があった場合、時給1,643×48.33時間=約79,407円となります。深夜労働分だけで月収79,407円のアップとなります。
赴任手当
デンソーの期間工では、赴任手当が支給されます
赴任手当 : 20,000円
入社した翌月の、給料日に支払われます。ただし、支払い時に在籍している人に限ります。
通勤手当・交通費
デンソーの期間工では、寮に入っていない人には通勤手当・交通費が支給されます。通勤手当・交通費は、規定の金額になります。事前に確認しておくと良いでしょう。
デンソーの寮は、寮費は無料ですが、水道光熱費が毎月7,000円かかります。住まいが勤務先に近い場合は、入寮できないことがあります。
通勤者は、原則自動車かバイクが必要となります。
デンソー期間工の入社祝い金
デンソーの期間工の入社祝い金を確認していきます。
実は、デンソーの期間工に入社祝い金はありません。しいて言うなら、赴任手当の20,000円程度です。
本来入社祝い金は、働き手を多く集めるために用いられます。おそらくデンソーは、基本給が良かったり、満了金が高かったりすることから、応募が多いのかもしれません。入社祝い金の分を、給料や満了金にあてているとも考えられます。
デンソーの期間工は、入社祝い金がなくても、給与体系が良いことには変わりありません。しかし、短期でガッツリ稼ごうと思っている人には不向きかもしれません。
短期で大きく稼ぐためには、高額な入社祝い金が不可欠です。
デンソー期間工への申し込み
デンソーの期間工へ申し込むには、以下の手順を踏みます。
「工場求人ナビ」に入り、下にスクロールすると、メーカー別に項目が分けてあります。その中からデンソーをクリックして、デンソーの求人に入りましょう。
まとめ
- デンソー期間工の日給・・・9,900〜11,200円
- デンソー期間工の時給例・・・約1,264〜1,430円
- デンソー期間工の月収例・・・292,306~325,030円
- デンソー期間工の年収例・・・4,540,000円
- デンソー期間工の満了金・・・3年で3,000,000円
デンソーは、基本給となる日給が高く、また高額の満了金を設けています。その上残業も多いため、とにかく稼ぎたい人にはうってつけの期間工です。ただ、入社祝い金がほとんどないことから、短期の期間工には向かないかもしれません。
期間工として長く働き、しっかりと稼ぎたい方は、デンソーの期間工を検討してみてはいかがでしょうか。