期間工の１日の流れは？労働時間や残業、夜勤について

期間工で働く場合、普通の仕事と勤務時間が少し違います。

工場での勤務となるため、２交代制で働くところが多いです。夜勤があるところもあります。夜勤がある場合、ちゃんと睡眠時間が確保できるのか不安ですよね。

このページでは、期間工で働く人の１日の流れ、労働時間や残業について解説していきます。

期間工の労働時間

期間工で働く人の労働時間は、だいたい７時間半〜８時間です。

繁忙期は残業が増えることもありますが、基本の時間は上記の通りです。しかし、働く時間帯をずらして、２交代制や３交代制を導入しています。工場では生産量をあげるために、できるだけ長い時間稼働しておく必要があるためです。普通の会社員のように、１日のうち８時間動いて１６時間止まっていては生産効率が悪くなります。

２交代制なら「早番・遅番」や「日勤・夜勤」で交代して働きます。３交代制なら「早番・遅番・夜勤」で交代しながら働く体制です。これらは働くメーカーや工場によってまちまちです。「どうしても夜勤はしたくない」という要望があるようでしたら「夜勤なし」の条件で期間工を探すことをオススメします。

早番や遅番、日勤や夜勤といった呼び方も、働くメーカーによって違います。例えばトヨタでは、「１直・２直」といった呼び方をしています。

早番・遅番や日勤・夜勤は、１週間交代で回していくのが一般的です。

期間工の1日の流れ

期間工で働く人はの１日の流れをみていきましょう。

上記のように、２交代制や３交代制によって生活のリズムは違います。ここでは一般的な

・２交代制【早番・遅番】
・２交代制【昼勤・夜勤】
・３交代制【早番・遅番・夜勤】

この３パターンに分けて、生活を覗いていきましょう。基本的に働く時間は以下の通りです。

1. 始業
2. ２時間作業→休憩→２時間作業
3. 昼食
4. ２時間作業→休憩→２時間作業
5. 終業（→あれば残業）

これらは代表的な例であり、細かい時間などは働く工場によって違います。

２交代制　【早番・遅番】

２交代制で、早番と遅番で分けているパターンです。

早番の朝が早く、６時くらいに始業します。そして１５時、１６時程度で交代し、遅番は０時あたりまで作業を行います。

工場は、日付を越えてから早番が始業する朝までは稼働していません。

２交代制　【昼勤・夜勤】

２交代制で、昼と夜で分けているパターンです。

昼勤の朝は、そんなに早くありません。一般的なサラリーマン同じような時間帯を働きます。その代わり、夜勤がガッツリ夜中に稼働します。明け方まで作業を行うのが夜勤です。

３交代制　【早番・遅番・夜勤】

３交代制を導入しているところは、工場が２４時間体制で稼働しています。

早番と遅番に、夜中稼働する夜勤を加えることで、休みなく生産を続けます。引き継ぎのため、作業時間が少しかぶることもあります。

期間工は定時あがりできる？残業多い？

期間工は定時上がりはできるのでしょうか。残業時間の有無や平均的な時間を見ていきましょう。

残業が発生する理由

期間工で働くにあたって、ある程度の残業は存在します。工場のラインに立って仕事をするため、以下の理由で残業になることがあります。

• 売れる車（商品）があると生産量アップして残業　
• 忙しい時期に生産量アップして残業
• 今日のノルマが終わっていないから残業

工場の労働環境はしっかりしているため、残業分の手当はしっかりでます。深夜の時間帯や休日の出勤となると、プラスαで手当がつくため、お金を稼ぎたい人には嬉しい限りですl。

もし、体力的に残業したくない、夢に向かって勉強したい、労働時間以外を副業に当てたいという人は、残業なしが条件の期間工を選ぶと良いでしょう。

残業の時間と残業手当

残業なしの条件で働いている場合以外は、基本的にある程度の残業はあるものと考えておいてください。特に繁忙期になると残業が増える傾向にあります。生産量が増えるため、人手が必要になるのは必須です。逆に、閑散期は残業がほとんどないことがあります。

平均的な残業時間は月に２０時間程度です。もちろん働く工場や時期によって上下しますが、月２０時間くらい残業があるとイメージしてもらって問題ありません。

では残業代でどのくらいの金額になるのか、計算して見ましょう。

単純計算で、残業代だけで¥31,250となりました。平均的な残業時間をこなすことで、月収が３万ちょっとアップするということですね。

労働基準法による３６協定では、月の残業時間の上限を４5時間に設定しています。月の残業時間が４５時間を越えると違法となる可能性があります。そのため、過度に長い残業時間を強いられることはありませんので安心してください。

期間工で睡眠時間は確保できる？

「睡眠時間が削られるのは耐えられない」
「夜勤なんてあったら、しっかり眠ることができるのか」

このような心配をする方もいるかもしれませんね。

期間工で働くにあたって、睡眠時間はしっかりと確保できます。工場勤務は、労働時間がしっかりと管理されているため「仕事が長引いて寝る時間がない」ということはありません。

一般の会社員では、違法に長い残業や、通勤にかかる時間などがあり、睡眠時間が削られることも多々あります。かく言う管理人も、かつては月の残業１５０時間以上ののブラ◯ク企業に勤めていました(笑)

期間工では、このように過度な残業をするとはできないし、寮に入ってしまえば通勤にかかる時間も大きく削減できます。夜勤で昼夜逆転になることがあっても、睡眠時間はしっかり確保できます。毎日８時間寝てもお釣りがくるため、ゆっくり眠ることができます。

まとめ

・働くリズムは、２交代制・３交代制が多い
・労働時間は７時間半〜８時間＋残業
・残業時間は２０時間程度（工場や時期でバラつく）
・残業代では月３万円程度
・労働時間がきちんと管理されているため、睡眠時間もしっかり確保できる

期間工のだいたいの１日の流れが想像できたでしょうか。

期間工は過酷なイメージがあるかもしれませんが、下手に一般企業に勤めるよりも、高待遇であることが多いです。労働時間や残業代がしっかり管理されているため、安心して働くことができます。